石のれん

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2025.04.08春が来た

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職人のKさんが、やばい、現場に道具を忘れてきた、と言ったのが、昨年の11月。
その現場というのは山形のR寺さんで、そこにあった墓石を仙台へ移転するために二日間かけて遠征したのでした。
道具を取りにわざわざもう一度山形へ行くわけにはいきません。
そこで恐縮しながらR寺さんへお電話すると、あれからすぐに雪が降り、すっかり積もってしまった。雪が解けるまで、取り出せません、とのこと。

そしていま、桜咲く春になり、R寺さんから見つかったよという連絡をもらいました。
ありがとうございました。
職人が長年使ってきた道具には、なにものにも替えられない愛着があります。
ちなみにこの道具、石屋業界ではコヤスケといいます。
石を割って形を整える道具です。
左手にコヤスケを持ってとがっている方を石にあて、右手に持ったハンマーで反対側をぶっ叩くようにして使います。

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